今まさにどのような取り組みが必要なのでしょうか?
私の取引のある医療機器ディーラーさんや医療機器のメーカーさんに聞きましたが
大阪では4月末で15件程度の整骨院が閉められるそうです。
最初はなんとなく皆さん大変そうだなという風な感想だけでしたが
現場の健康保険の制度を考えた時に、概ね今日診た患者さんの保険請求分は3ヶ月後に先生のお手元に収入として入るというふうに考えた場合、
患者さんが本当に来なくなってから次のステップに進むよりはある意味この4月末と言う決断をされたことが、その方にとってより良い人生を進むための正しい道筋かもしれません。
しかしながら多くの先生方は何とかこの危機を乗り越えコロナウイルスの 終息宣言が出た後に、また今まで以上に治療院をしっかりしたものにしていかなければと考えてられると思います。
ここで過去に起きた阪神大震災、 東日本大震災を振り返った時震災直後よりも1ヶ月後2ヶ月後3ヶ月後半年後とどんどん整骨院経営状態が悪くなっていたところが多かったのです。
しっかり熟考しなければならないのは、コロナウイルスの終息宣言が出た後に既存の患者様が何パーセント先生方の治療院に戻ってくるでしょう?
一般的には一か月先生の治療院から離れた患者様がもう一度先生の治療院を訪れてくれる確率は概ね30%から35%ぐらいです。
これは 治療院に限ったことではなく病院、飲食店、小売店など一般的に人間の行動心理を考えた時に業種を問わずそのような予測ができるからです。
なぜかと言うと人間は一度習慣性が絶たれると、脳のメモリーがリセットされて違う行動をする生き物だからです。
DVDレンタルでも借りる習慣がついてる時にはまた借りてしまいます。
でも一時レンタルから離れるともうどうでもよくなったりしませんか?
洋服にしてもずっと同じブランドを着ていたいたとしても、突然違うブランドの服が欲しくなったりした経験ありませんか?
そうなんです。 人間は飽きるという特性を元来持っているのです。
今回のコロナウイルス で離れてしまう患者様は遅かれ早かれ先生の治療院からは離れていったはずです。
コロナウイルスがそのきっかけを作ったというだけのことに過ぎません。
当然一般的な30%から35%という数字が当てはまらず、ほとんど100%のお客様が再度訪れていただける治療院やお店もあります。
この違いは普段から流れ作業で施術しているか先生か
常にその患者さんに寄り添うという考え方をお持ちの先生か
あなたはどちらですか?
では患者様との関わり合いが持てない現状として先生方にできることは何なのかということを考えていきたいと思います。
対面できない患者様に対してフォローの電話やメールはされてますか?
先生やスタッフが作成したお便りなどは送られてますか?
治療院近くの患者様のお宅へは郵便ではなくご自身でポストに投函されることで
患者様との信頼関係がより深く築けるのではないでしょうか?
お年寄りの患者さんには買い物の代行をしてあげる etc.
今できること、今しか出来ない事をどんどん書き足してみてください!!
何が正解ということはないんでしょうけど、立ち止まらずに何かアクションを起こして前に進んでみることで 先生ご自身の気持ちもポジティブになっていくと思います。
是非取り組めることはすぐに始めてみましょう
こういう時期だからこそ人に寄り添い何ができるのか?
真の人間性が試される時だと思います。
今回のような突発的な問題が発生した時に「優先順位をしっかり取り決めて」
行動されてみてはいかがでしょうか?
余談ですが、東日本大震災が発生した時に、たまたま私自身も東京の目黒でお客様と商談をしている最中でした。
今も鮮明に覚えてますがイタリアンレストランで食事しながら商談をしてた時に大きな揺れを感じ最初はすぐにおさまるだろう安易に考えてましたが、おさまるどころかどんどん揺れが大きくなってお店を飛び出した直後に店内のシャンデリアが何個も落ちました。
外に出て道路を見ると道路が大きく波打ってたことを鮮明に覚えています。
当然、電車は動いてませんからすぐに品川駅方面に歩いて移動していきました。
在来線が止まっていても新幹線は動いているケースが多いからです。
歩いている途中に 交通機関が完全に麻痺した場合を想定して、スマホからホテルの予約をしようと思いましたがアクセス渋滞で全く機能しなくて結局サイトからのホテル予約はできませんでした。
次は持っているクレジットカードのカスタマーサポートに連絡をし、ホテル手配の要望を出し、無事にホテルが確保することができました。
歩いてホテルに着いた頃にはチェックインカウンターやロビー、外にまで人が溢れていました。
翌朝ホテルの方に聞くとその方々は部屋の確保できず一夜を路上やロビーで過ごされたそうです。
これは私がどうこういうお話をしたいわけではなく、
その時に起きている現象に対して如何に正しい選択をするか?
同じ状況に置かれても結果に違いが出るということです。
まだまだ色々お話ししたいことはありますが長くなりすぎるので、
よろしければオンライン相談のご予約をしていただければと思います。
International Chiropractic Association
Kenji.Yoshikawa
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